220万円の損切りをした日、いったい何があったのか。
220万円の損切りというとてつもない損失を出した日。
その日から約1年経ち、ようやく振り返れる心持ちになりました。
2021年3月8日、専業トレードを初めて2か月と少しの時期。
その日に何があったのか記録と記憶を掘り起こしてみます。
このチャートの銘柄はcoly(4175)の週足チャートです。
colyは2021/2/26に東証マザーズに上場した腐女子向けのゲーム会社です。
当時、参考にしていたトレーダーが強く推奨していた銘柄で興味をもっていました。
上場当日、初値8,450円で寄り付いた後上昇し、当日高値である9,890円まで到達。
いま考えると限りなく恥ずかしいですが、10,000円を目指して上がる勢いに乗っかりイナゴした挙句、その後急落しました。
結果、ナンピンし続けて持株が膨らみ1000株・平均取得単価9,253円を持ち越してしまいました。
当日終値が8,140円だったので、当日の含み損が111万円です。(いま計算すると思った以上に多い・・・)
すでにこの時点で最悪の含み損状態と気分です。
しかし、地獄はまだ入口でした。
この銘柄、延々と毎日毎日下落し続けます。
テクニカルでは下げ止まってもおかしくない中、とにかく下げて下げて下げまくります。
そんな中、いつか戻るだろうとナンピンをし続け、思考停止しお祈りしながらナンピンを繰り返す。
含み損が200万円を超え、もう自分の感情コントロールができない状況になりました。
もう生活に支障が出るレベルです。
当然、もう損切りできるような気持ちにはなっていません。
そして、3/8が訪れます。
この日、ある銘柄でcolyの損失を何とか取り返そうとしますが、含み損のまま大引けが近づきます。
colyの持ち越しで大変痛い思いをしているので、coly以外は毎日決済していました。
そして、場が引けた瞬間、なぜか連続した通知音が鳴ります。
何で連続・・・?と思い通知を開いた瞬間、目を疑いました。
そんなはずがない金額「実現損益 -220万円」が表示されていました。
信じられない気持ちのまま、確認するとほかの銘柄と間違えてcolyに大引け不成を発注するという凡ミスでした。
その日はもう自己嫌悪で何もできませんでした。
泣きたくても涙は出てこなかったことを覚えています。
サラリーマン時代の手取年収がそのまま消滅した金額でした。
ただ、この発注ミスは不幸ではなく、自分を守ってくれたことに後で気が付きます。
実は220万円の損切りをした後も下げ止まりません。
●2/26(上場初値) 8,450円
●2/26(自分の建値)9,253円
●3/8(損切りした日)6,730円
●8/25(制度信用最終日)3,400円
●翌年3/21(現在) 2,022円
いま考えると建値から現在まで78%落ちるという底なし沼です。
いま振り返ると、運がよいタイミングで損切りしていました。
発注ミスがなければ損切りする勇気はなかったので、
最悪1千万越えの含み損が発生していました。
そうなったらいまトレーダーとして生きていることは絶対になかったでしょう。
この教訓は、いまに生かされ、当時からトレードの方法をまるっきり変わり、
専業トレーダーとして生き残ることができています。
『失敗原因と打ち手』
①期待値がわからない勝負をしていた。
→いまは期待値がプラスのトレードを淡々と繰り返している。
→いまはどんなに含み損が膨らんでも一日で決済している。
③ルールを定めずナンピンを繰り返してしまった。
→ナンピンをすることはほぼなく、ナンピンする場合もルールを決めている。
④発注ミスをしてしまった。
→ミスが起きにくい操作に切り替えた。